2019年3月9日 相場雑感
〇 株価指数
3/8終値、3/1比騰落率、昨年末比騰落率
日経平均 21025 -2.67 +5.05
TOPIX 1572 -2.68 +5.24
マザーズ 900 -3.11 +10.81
日経JQ 3402 -2.17 +5.98
NYダウ 25450 -2.21 +9.10
S&P500 2743 -2.16 +9.42
ナスダック 7408 -2.46 +11.65
ラッセル2000 1521 -4.26 +12.85
BOVESPA 95364 +0.80 +8.51
FT100 7104 -0.03 +5.59
DAX 11457 -1.24 +8.51
上海総合 2969 -0.81 +19.09
ハンセン 28228 -2.03 +9.22
SENSEX30 36671 +1.68 +1.67
RTS 1179 -0.65 +10.64
今週は、世界的な景気減速懸念が強まり下落した。米国株式を中心に米中貿易協議進展を材料に、昨年末安値から順調に戻していただけに、現実の景気減速が企業収益に与えることを考えると上値を追えない。彼岸底と云いますので、下げては戻りを繰り返すだけで本格的な下げは年後半とみています。
米国2月の雇用統計で、非農業部門の雇用数が+2万人と予想の18万人から約1年半ぶりの小幅な伸びに留まった割に、マーケット落ち着いていたのは、今週の希望になります。
ただ底入れでないので、戻りを試しながら下落するの展開ですから指数への期待より「森より木」の個別物色の展開です。
〇 為替
3/8終値、3/1比騰落率、昨年末比騰落率
米ドル 111.15 -0.67 +1.37
ユーロ 124.94 -1.84 -0.51
ポンド 144.66 -2.12 +3.52
カナダ 82.89 -1.58 +3.02
ロシアルーブル 1.6745 -1.32 +6.52
トルコリラ 20.453 -1.75 -1.35
豪ドル 78.38 -1.07 +1.54
中国人民元 16.533 -0.89 +3.76
南アランド 7.6917 -2.14 +1.01
メキシコペソ 5.7017 -1.77 +2.11
ブラジルレアル 28.741 -3.06 +1.76
ECB理事会で、政策金利に対して2019年夏→2019年年末までに修正した。市場の利上げ期待は後退し、ユーロドルは下値を探る可能性が高まった。
英国のEU離脱を巡る議会採決が3/12で、EU離脱の期限3/29が迫っており、合意なき離脱に焦点が集まる。離脱延期(3か月程度)になる可能性高いように思う。ポンド高で反応か。
ドル円は、昨年末時点の購買力平価として、IMF(国際通貨基金)は98.89円と算出している。為替を管轄する米財務省が議会に提出した昨年10月の為替報告書では円安批判はなかったが、その半年前の報告書には、円の実質実効相場は、過去20年間の平均より約20%割安の水準にあると書かれている。
トランプ大統領は、通商協議と為替を関連付ける傾向が強い。
①日本は、米国からみた主要な貿易赤字国でること。
②近年、円安が進んでいること。
③購買力平価、実質実効相場などに照らし、円安水準であること。
日米協議でなんらかの為替条項を突き付けてくる可能性が高い。
これ以上の円安を容認するとは思えない。
〇 債券
日本10年債 -0.033 -0.007 0.003
米国10年債 2.6285 2.7531 2.6842
米国5年債 2.4303 2.5562 2.5178
米国2年債 2.4610 2.5526 2.4939
ドイツ10年債 0.069 0.183 0.42
英国10年債 1.189 1.296 1.19
景気後退懸念から金利低下局面に入ってきた。ECB定例理事会に続き、3/15 日銀金融政策決定会合、3/20 FOMC の予定
米国10年、5年、2年 利回りに注目していて、利回りが低下すると5年債より2年債の方が利回りが上になる。米国も景気減速懸念がはっきりしていることだと思う。
〇相場考
株価指数、為替、金利は相関関係にあり、今回は景気減速が関わっています。米国、中国、欧州、日本とも織り込み済みといいますが、どうでしょうか。
日本は、新天皇やオリンピック、万博を囃して株高ムードを作っているし、米国は、大統領3年目は再選がかかっているので高いという。中国も経済対策で2兆元(33兆円)の政府支出で企業の負債を減税で被るという。
永く相場に関わると、債務問題は必ず出てきます。リーマンから10年経ち米国は自社株買いを中心に株高になって時価総額3000兆円、中国も1200兆円、日本も700兆円でいつまでも株高を願いますが、そうはいかないのが世界の歴史です。
株式はリスク管理が重要です。現状、運用上手くいってますか。日本株かなり含み損ですね、外債運用はどうかな。新興国通貨で償還時に目がテンになっていませんか。EB債は株券償還で痛手になっていませんか。投信は、毎月分配型で資金が激減してませんか。米国、欧州、アジア、南米に出張した資金は大丈夫ですか。
資金ある方は、お金に働いてもらう。確かにそうですが、それは順調な時だけで、現状は有事で上手くいっていない筈です。こういう時ほど原点回帰で、商品を見直して、違いますよ、減らして現金化することが重要でしょう。預けた資金が半分とか1/3とか取り返しがつかない方々も居るでしょう。すべて自己責任だと認識して下さい。
自己責任なら、ご自分で決定して資産を増やしましょう。
今日は堅い話で申し訳ありませんでした。
最後まで読んで下さりありがとうございました。
また明日。