2019年3月10日 今週の相場
〇 株価諸指数
<日本株>
空売り比率 50.3 40.7 47.5
PER 12.26 12.36 11.22
EPS 1714 1747 1783
PBR 1.11 1.14 1.04
BPS 18941 18949 19244
日経平均VI 19.81 16.80 29.32
騰落レシオ 98.51 110.13 77.77
信用評価損率 -13.15 -13.23 -19.21
NT倍率 13.37 13.37 13.40
外人(週) -195223 -3463 -326364(百万)
外人(月) -417847 -354035 -1354391(百万)
日経平均EPS 1714円 とピーク(12/13)1794円から-4.41%と減益幅が拡大して不安です。米中向け輸出が企業決算に影響している。
需給を示す信用評価損率(3/1) -13.15%と昨年末 -19.21%から3/1分発表分 -13.15%までで再悪化しそうです。
空売り比率も50.3%と、3/4 39.9%までで10/23 50.8%に迫る水準まできました。
外人は、現物が重要で3/1週 1952億円の売り越しで34億円売り越しまで縮小しましたが拡大しました。月単位でも7か月連続売り越しです。
<その他>
VIX指数 16.05 13.57 25.42
SOX指数 1318 1363 1155
ビットコイン 426901 425890 405992
GOLD(金) 1298 1294 1281
VIX(恐怖指数)16.05と2/22 13.51を戻りに指数上昇しています。
SOX(フィラデルフィア半導体指数)は、12/27安値1066から戻っていただけに残念である。
米国は、株式の時価総額(3000兆円)を減らしたくない。昨年10月~12月のように20%下落すると600兆円の不足が出ます。30%なら900兆円の不足になります。これは、金融資産の喪失であって銀行危機、世帯危機、企業危機になるレベルです。つまりFRBパウエル議長の転舵はこのためです。米国の本心は、株式時価総額の上昇そのためのドル高にかかっています。
日本も円安=ドル高で、GDPを支えています。米国への投資による対外収支です。貿易収支はそれほどでもないので、日銀によるマネタリーベース等で分かるように日銀券を刷りまくっています。これが、米国国債の原資になっているし、GPIFも同様で米国機貢献している日本です。まあお互いさまで方向は一緒です。
結論として、米国や中国の負債拡大がどこまで行き耐えられるのか。まあ家庭で言えば、借りられるだけ借りて破産を免れている感じです。
米国は、ここ2~3年で
①株価の30%下落
②10年債利回りが5%への上昇があると
対外デフォルトし破産します。そうなる直前は、第二のプラザ合意により、米ドルを1/2とか切り下げになる、中国も同様になるでしょう。一番被害を受けるのは日本で対外資産1040兆円のうち65%はドル建てでしょうから日本の被害は300兆円超えで金融不安を引き起こします。破たんはまたやってきますが、それが歴史です。まあ頑張りましょう。
〇 今週の相場
スケジュールを見ると、米国では3/11 20年度(19年10月~20年9月)予算教書を発表、3/12 2月の消費者物価指数、3/13 耐久財受注、3/14 1月の新築住宅販売件数、3/15 2月の鉱工業生産・設備稼働率、3月のNY連銀製造業景況指数、3月のミシガン大学消費者信頼感指数等が発表されます。週末2月の雇用統計が良くなかっただけに景気指標の発表には注意が必要です。
日本は、3/15 日銀金融政策決定会合2日目で政策発表と黒田日銀総裁の記者会見があります。3/11 工作機械受注(2月速報)、3/13 企業部下指数(2月)、機械受注(1月)等があり、対中貿易の減速がはっきりしそうです。
中国は、3/14 2月の小売売上高、2月の鉱工業生産、1月~2月の固定資産投資等が発表されますが数字に信憑性がないのが欠点です。
英国は、3/12政府のEU離脱修正案採択があり、結果次第で合意なき離脱や離脱延期の採択等まだはっきりしませんが、何らかの形で進展がありそうです。3/29期限ですから。
〇 テクニカル分析
日米とも代表指数(NYダウ、S&P500、ナスダック、ラッセル2000、日経平均、TOPIX、マザーズ、日経JQ)テクニカル的に、ボリンジャーバンドは下方レンジに進んでいるし、パラボリック SARではすべて陰転中、RCIも下降している。
下げ止まるとか底入れのキッカケとか必要であるが、昔から彼岸底(2/22)ぐらいまで弱い気がする。上述の今週スケジュールではインパクト大きい話はなさそうで、やはり米中貿易摩擦の合意にサプライズが出ることぐらいしかイメージ湧きません。首脳会談が4月にずれ込むとの報道もあり、米朝首脳会談みたいに決裂はないと思いますが、難航しているのも事実でしょう。
3/20 FOMCなので若し株安が続いても、止めることができるのはFRBパウエル議長かな。北朝鮮との地政学リスクで防衛関連、今週4社IPO(新規公開)があるので新興市場あたりか。
〇 新興市場
週末の米国株式市場をみると、2月雇用統計が悪かったものの比較的落ち着いた動きだった。もっとも5営業日続落は事実でそろそろ反発もありそう。日本も日経平均4営業日続落中なので戻りに期待したい。
新興市場は、昨年末比では、グッドパフォーマンスな銘柄が続出しており、テーマ株物色は今週も続きそうです。IPO(新規公開)も4社控えていて、目玉株サーバーワークス(4434/マ)が3/13上場予定です。直近は、初値買いが成功していて3/13値付かず3/14初値のパターンですかね。2日目は即日現金が必要ですから、先駆したIPO銘柄は換金売りが出るし、直近の動きでもう出ている。
オンコリス(4588/マ) 3000 2311 +190.1
ベルトラ (7048/マ) 1442 1410 +189.2
アンジェス (4563/マ) 1041 1015 +186.7
アイレックス (6944/JQ) 3620 3520 +109.3
Kudan (4425/マ) 21190 23850 +100.4
※Kudanは初値日の終値をベース
バイオ、IPO、5Gの代表選手が、昨年末終値から2倍以上になっています。これらの銘柄が、10倍高(テンバガー)銘柄に向かって邁進している。ゴールは、昨年末比の10倍です。
オンコリス 1034 10340 3000
ベルトラ 498 4980 1442
アンジェス 363 3630 1041
アイレックス 1729 17290 3620
Kudan 10570 105700 21190
バイオ2銘柄、IPO2銘柄、5G1銘柄で夢を乗せて上昇しています。今後の業績変化やテーマ性および世の中の変化でテンバガーは実現します。いつも上がるわけでなく休憩しながらも上昇していく。遺伝子治療薬のアンジェス、オンコリスとみてますが、先々は判りません。上記以外でも可能性があります。ウォッチしていく。
〇 今週のIPO(新規公開)株
銘柄の詳細は3/6ブログを参照ぬして下さい。
3/12 ダイコー通(7673/東2) 1540円 予想 1946円 1.26倍
3/13 サーバーワクス(4434/マ) 4780円 予想 9122円 1.91倍
3/14 エヌ・シー・エヌ(7057/JQ) 800円 予想 1090円 1.36倍
3/15 カオナビ (4435/マ) 1980円 予想 2688円 1.41倍
繰り返しになりますが、サーバーワクスが人気化しそうで、初日の初値は難しそうです。Amazon Web Services(AWS)のインフラ基盤構築、リセール、保守、運用代行の会社で、アフリエイト等ブログ関係でお世話になる会社です。UUUMじゃないけど時代の最先端企業です。
2019年IPO(新規公開)株の特徴は、初値買いが勝っている点です。初値が天井も多い中初値が買いになっているのは、規模の小さい会社が多いと言う事でしょうか。マーケットが味方している事も大きい。今週も地合いピッタリです。
株式投資はご自分で決定してください。
最後まで読んで下さりありがとうございました。
明日から始まります。
また明日