2019年3月19日 彼岸天井か
〇 新興市場
マザーズ 937.60 -4.10 1386億円
日経JQ 3448.62 -0.52 445億円
両市場合わせて 1831億円とIPO3社公開もあって2/5 2047億円を上回る勢いがないのは、残念です。バイオ、IPO(新規公開)回転が止まっているのが原因で、いつも回転が効いている訳でもない。いづれマザーズが3000億円ぐらい出来たら天井だと思ってください。現在はまだまだです。
・売買金額50億円超え銘柄
オンコリス (4588/マ) 3430円 +30円 176億
✫ ミンカブ (4436/マ) 1327円 初 101億
✫ エニグモ (3665/マ) 2782円 +97円 80億円
カオナビ (4435/マ) 3700円 +195円 79億
アンジェス (4563/マ) 1117円 -6円 62億
✫ コプロHD (7059/マ) 2218円 初 58億
UT GROUP (2146/JQ) 2779円 +214円 51億
本日は7銘柄で、IPO(新規公開)3社、バイオ2社、エニグモ、再登場 UT GROUPです。
直近IPOは、8社連続初値割れになっています。個人的には、春の学会シーズンでバイオにフォローの風が吹くとみています。
全市場でストップ高10銘柄でした。窪田製薬(4596/マ) 893円 +150円、上げてますね。
全市場で新高値は、50銘柄でした。エニグモ、ラクスル、リンク、リックソフト、窪田製薬、リート絡みが目立ちます。
初登場
IPOを除くと エニグモ(3665/マ)ですが、テクニカル分析で、買える水準(+3σ超え)でなく鎮静化待ち
チャート画像
テクニカル的に落ち着いてきたアンジェス(4563/マ)、オンコリス(4588/マ)に目が行きます。
オンコリス 3/14高値 4410円→3/19安値 2940円そろそろ買いだと思うが、勇気を持って「買い」
チャート画像
アンジェス 2/26高値 1320円→3/19安値 1072円 いいと思うけど
チャート画像
両銘柄とも規制解除まで大人しいはず、解除は、テーマ株だけに再度人気化します。これは、ガンホー、ミクシィ、等超大化け銘柄も同様でした。安いところを買う。これしかありません。
株式投資はご自分で決定してください。
最後まで読んで下さりありがとうございました。
バイオ株を狙いましょう。
また明日
2019年3月19日 春の彼岸入り
春のお彼岸入りで、中日が春分の日です。お墓参り、先祖に手を合わせて感謝する機会です。先祖や家族のことを考える時間も大事で、普段はみんな忙しいです。米国グラミー賞やアカデミー賞を受賞した方々は、先ず家族を口にします。スターになっても家族第一なのはアメリカだけかな。いい一週間にしたいですね。
〇 株価指数
NYダウ 25848.87 +138.93
ボリンジャーバンド MA 25818 +1σ 26004 MA~+1σ
パラボリック SAR 25222 13営業日ぶりに陽転した。 RCI 33.33
ナスダック 7688.527 +57.617
ボリンジャーバンド +2σ 7682 +3σ 7752 +2σ~+3σ
パラボリック SAR 7386 4営業日連続陽転中。 RCI 75
ナスダックの+2σ超えは、久しぶりで+3σ挑戦は、昨年末安値6192(12/24)以来初めてで過熱感があるように思う。天井が近いと思うが、特に、警戒しなくても大丈夫に思えるが、甘いかな。ちょっとした変化も見逃さないようにします。
日経平均 21584.50 +133.65
ボリンジャーバンド MA 21450 +1σ 21632 MA~+1σ
パラボリック SAR 20951 8営業日ぶりに陽転した。 RCI -1.67
マザーズ 941.70 +17.74
ボリンジャーバンド MA 924 +1σ 941.77 MA~+1σ
パラボリック SAR 889 3営業日連続陽転中。 RCI 13.33
今週は、FOMCがあるので、確認したい。動きにくい、どう考えても利上げなしのバランスシート縮小に言及、経済見通しの下方修正、債券利回り低下から、ドル安=円高にしか見えない。様子見、見送りか。
〇 新興市場
マザーズ 941.70 +17.74 1050億円
日経JQ 3449.14 +22.34 504億円
両市場合わせて1554億円、マザーズが1000憶円割れになりそうです。原因として、バイオ銘柄の信用規制、IPO(新規公開)銘柄の初値買いが、回転効きにくくなったというよりやられ始めたと言う事が考えられます。
・売買金額50億円超え銘柄
アンジェス (4563/マ) 1123円 +33円 88億
オンコリス (4588/マ) 3400円 -235円 73億
✫ フィンテック (8789/マ) 152円 0円 72億
✫ 共栄セキュリ (7058/JQ) 3165円 初 63億
本日は4銘柄(バイオ2銘柄、フィンテック、IPO1銘柄)で変わらないもののアンジェス、オンコリスの売買金額が淋しくなってきた。再度、アンジェス、オンコリスだと思います。
全市場でストップ高 21銘柄と多い。窪田製薬(4596/マ)、リボミック(4591/マ)、本日公開した共栄セキュリ(7058/JQ)、エニグモ(3665/マ)、ケイブ(3760/JQ)
全市場で新高値は、66銘柄と高水準で、目先天井形成か。
新登場
50億円超え初登場は、目先の天井か大相場へのサイン
フィンテック (8789/マ) 152円 0円 72億円
チャート画像
高値 225円(18/9/10)安値 73円 (18/7/17)発行済み株式数 19630万株 時価総額 298億円 EPS - PER - BPS 36.56円 PBR 4.16
テクニカル
ボリンジャーバンド -2σ 145円 -1σ 155円 -2σ~-1σ
パラボリック SAR 170 9営業日連続陰転中 RCI -13.75
投資銀行やインベストメント業務を行う金融サービス事業を展開。ムーミンテーマパーク開発も19年春開業に。
ここも第三者割り当てによる第19回新株予約権の転換促進相場とムーミンパークで大穴株か。
IPO(新規公開)
月日 銘柄 コード・市場 公開価格 予想初値
3/19 KHC (1451/東2) 850円 596円
3/19 ミンカブ (4436/マ) 1050円 2240円
3/19 コプロHD (7059/マ) 2090円 2376円
2/22 識学から今年のIPOは再開され、11社上場しました。当初は新鮮で、初値買いが面白く回転が効きましたが、識学 +23.73%、リックソフト +26.51%以外はパフォーマンス悪くなっています。明日の3社もどうでしょうか。旬が過ぎつつあります。
株式投資はご自分で決定してください。
最後まで読んで下さりありがとうございました。
また明日
2019年3月17日 今週の相場
今週は、3/20(日本時間3/21)にFOMCが行われ、パウエル議長の記者会見で、リスク管理の金融政策と言う事を強調して、異変があれば迅速に行動する姿勢を強調するだろう。ハト派のスタイルを貫くこととなろう。問題は、マーケットが期待し過ぎてないか。株式、債券など織り込み済みで反落しないだろうか。注意深くみていきたい。
日本では、3/18 2月の貿易収支、3/19 訪日外国人客数、ドイツでは、3/19 3月のZEW景況感指数、3/20 英国政府によるEU離脱案、再採決期限、3/21EU首脳会談、米国は、3/18 NAHB住宅価格指数、3/19 1月製造業受注。3/21 3月フィラデルフィア連銀製造業景況感指数、3/22 2月中古住宅販売件数、中国は ない。
今週は、FOMCが織り込み済みかどうか。ハト派姿勢なら、債券利回り低下からドルの上値が重く円高方向になる筈で、日経平均も上値が重い。
〇 米国主要銘柄
3/15終値 3/8比騰落率、昨年末比騰落率
スナップA 11.16 +17.72 +102.54
USシリカ 15.54 +15.45 +52.65
エヌビディア 169.81 +12.73 +27.20
トランスオーシャン 9.01 +11.23 +29.83
アライン 252.33 +9.31 +20.48
アップル 186.12 +7.64 +17.99
WTI(原油)が58.39と最近の高値になっており、12/24 42.36安値から+37.84%値上がりしていて関連銘柄が高い。USシリカ、トランスオーシャン
SOX指数(フィラデルフィア半導体指数)1392.36も、18/3/12 高値1445.9まで迫っており、エヌビディア、SOX指数 12/27安値 1066から +30.57%で アプライドマテリアルズ 40.39 12/26安値 28.79から+40.29%上昇した。
米国株式の、今週新高値銘柄は、VISA 156.82(3/15)、ペイパル 101.26 (3/15)、マイクロソフト 117.25 (3/15)、P&G 102.89(3/15)、サイバーアーク 114.24 (3/14)、DG 121.27 (3/13)等で、キャッシュレス、クラウド、ディフェンシブ、セキュリティ関連の動きが強い。
NYダウは、原油高、ボーイングの動きに左右されるので、リスクオン相場では指数が上がりやすい。ナスダックは、情報通信セクターが中心だろう。
〇新興市場
3/15終値、3/8比騰落率、昨年末比騰落率
窪田製薬 (4596/マ) 643 +63.61 +160.32
ケイブ (3760/JQ) 934 +28.83 +32.48
オンコリス (4588/マ) 3635 +21.17 +251.55
AmidA (7671/マ) 3110 +20.64 +160.25
ラクスル (4384/マ) 4825 +19.73 +101.71
カルナバイオ (4572/JQ) 1201 +18.56 +33.44
ナノキャリア (4571/マ) 491 +16.98 +50.61
バイオ中心に値動きの軽い銘柄が賑わった。オンコリスは昨年末比で、3.5倍、窪田製薬 2.6倍、AmidA 2.6倍、ラクスル 2倍です。
今週、新高値銘柄は、オンコリス(4588/マ) 4410(3/14)、AmidA (7671/マ) 3705(3/12)、ラクスル (4384/マ) 5098(3/14)、Nuts(7612/JQ) 234 (3/14)、ワークマン (7564/JQ) 9980 (3/14)、サーバーワークス (4434/マ) 19810 (3/15)等限られた銘柄でしかも動きが荒いので、短期順張りです。
〇 注目銘柄
3/15を振り返ってみましょう。
マザーズ 923.96 -8.33 1303億円
日経JQ 3426.80 +11.19 457憶円
両市場合わせて、1760憶円と高水準ながらやや減少した。3/15 アンジェス、ライトアップ、3/14 オンコリスと度重なった。信用取引で、100万円の保証金で333万円買ったり売ったりでしますが、アンジェスは(50%うち20%現金)で200万円、ライトアップ、オンコリスは(70%うち現金40%)で142万円しか買えない。回転が止まります。
・売買金額50億円超え銘柄
アンジェス (4563/マ) 1090円 -108円 159億
窪田製薬 (4596/マ) 643円 -17円 116億
オンコリス (4588/マ) 3635円 -165円 106億
✫ カオナビ (4435/マ) 3440円 初 83億
サーバーワークス (4434/マ) 16500円 -2950円 75億
✫ ナノキャリア (4571/マ) 491円 -10円 70億
本日 6銘柄(バイオ4銘柄、IPO2銘柄)で新登場2銘柄でした。先週は、初登場銘柄が多く今後の楽しみでもあります。3/12 AmidA 2960円、PSS 592円、3/13 窪田製薬 560円、ラスクル 4745円、Nuts 220円、3/14 サーバーワークス 19450円、カルナバイオ 1300円、3/15 カオナビ 3440円、ナノキャリア 491円
9銘柄新登場と言うのは、記憶にないほど多い。50億円超え新登場は、目先の天井か大相場へのサインである。その観点から、順調なのは、窪田製薬とラクスルと言えるので注目に値する。3/15 カオナビ 3440円、ナノキャリア 491円は来週評価することにしましょう。
全市場でストップ高は、12銘柄でした。ケイブがそうなんですね。
全市場で新高値は、58銘柄出ました。REITが13銘柄で、日銀金融政策決定会合で金融緩和期待があったみたいです。
・今週のIPO(新規公開)
月日、社名、銘柄コード・市場、公開価格、予想、倍率
3/18 共栄セキュリ (7058/JQ) 1980円 3068円 1.46
施設警備、雑踏・交通誘導警備を中心にした警備業、主幹事 みずほ
3/19 KHC (1451/東2)850円 612円 0.72
3/19 ミンカブ (4436/マ) 1050円 2125円 2.02
3/19 コプロHD (7059/マ) 2090円 2537円 1.21
3/20 ギークス (7060/マ) 1930円 3313円 1.72
・50億円超え銘柄初登場
チャート画像
491円 -10円 高値 1337円 (18/1/24)安値 281円 (18/12/25)発行済み株式数 4661万株 時価総額 228億円 EPS -48.91円 PER - BPS 101.30円 PBR 4.85倍
テクニカル
ボリンジャーバンド +1σ 487円 +2σ 520円 +1σ~+2σ パラボリック SAR 431円 4営業日連続陽転中 RCI 54.58 時価買いでいい。
創薬ベンチャー。ナノテクノロジー技術のミセル化ナノ粒子をコアに、がん領域医薬品等を開発。第16回新株予約権 2018年4月27日 715円 648万株の転換促進相場とみる。
株式投資はご自分で決定してください。
最後まで読んで下さりありがとうございました。
カオナビは明日以降にします。
また明日
2019年3月17日 中国問題
〇 中国問題
世界の投資先として、中国が最悪と言いましたが、最終的に中国人民元の切り下げになる可能性が高いからです。米国との違いは基軸通貨であるかそうでないかですが、非常に厳しいと思っていて、かなり早い時期に表面化すると思っています。
・中国の、大きすぎる負債の問題
中国のGDP 2018年は、名目13.5兆ドル(1485兆円)政府発表 18年10月-12月 第4Q 物価上昇2.2%を引いて6.4% ですが、民間(大学)の調査では 2018年実質GDP 1.67% マイナス成長の試算が出ています。
・2018年秋から中国経済の減速の状況
自動車の 年間販売台数 2800万台(2018年)は、 米国1670万台の1.7倍、日本527万台の5.3倍です。
ところが、2019年1月 前年同月比 -15.7%でリーマン危機以上の落ち込みになっています。
スマホにおいても、 2018年の販売台数 3億9600万台 でしたが、(18年10月~12月)前年比-14%、アップル -20%になっています。
・貿易状況
19年2月の中国からの輸出は、1325億ドル(15兆円)で-20%、輸入も-5.2% 1311憶ドル(14兆円)、対米輸出 -14%、輸入 -35%(19年1月~2月)が現状です。
輸出と内需需要を示す中国の輸入は6か月連続で前年を下回っている。
・日本への影響
日本の対中輸出は、18年11月から前年比0%、12月-7%、1月-17.4%と月を追う毎に悪化しています。
工作機械の受注 2019年2月-29.3%、中国経済の減速が、日本の内需も減らすという想定から受注減になっています。
インバウンド消費も 大手百貨店5社の19年1月の店舗売上は前年比マイナス、18年6月まで前年比40%増えていた免税の売り上げが、数%の減少になりました。
中国人観光客の1人当たり買い物額が大きく減ったということです。
・中国国内の現状
旧正月の春慶節は、中国の小売りが最も多い時期 実店舗の売上は、大手100社で-1.3%でこれは日本同様でした。
ネット販売を含んだ小売・飲食店売上は +8.5%の増加だが、統計開始の2005年以来15年ぶりの一桁に落ち込みました。
2008年9月からのリーマンショック級の経済ショックが、中国を襲っていると判断できます。
・3/5「全人代」開催
中国の国会にあたる「全人代」で決定したこと
①付加価値税である増値税の引下げ(16%→13%)
② 雇用の80%の中小企業向けの減税
③年金などの社会保障費の企業負担の引下げ
減税の総額は2兆元(33兆円)ということです。
・対策規模
リーマン危機のあとの4兆元(66兆円)には及びません。金融の緩和対策を入れればそれに匹敵する。それは、特別地方債の発行限度も、年2.15兆元(36兆円)に増やしているから。
家電の販売に対して8%→25%の補助金を支給(19年1月~3年間)
・一般的な評価
中国のGDPは、1月~3月まで減速するが、4月~6月からは、政府の不況対策により、減速に歯止めが掛かるとみられている。
問題は、中国のGDPの、公的な成長基準と思われる6.5%です。これが信憑性があるか。秋の実態が0%~マイナスならどうか。何%成長が減速であり、何%だったら成長か、ここがまったく判らない。勝手に判断するしかないところが問題
今回の対策は、いづれも財政赤字を増やし、政府負債を増やすもの
・BISの負債データによる考察
中国のGDPは、リーマン危機以降の10年で2.6倍になっている
年平均10%の成長で、一方負債は6.0倍
負債の10年間の年平均増加率は、20%
GDPが10%平均で伸びるなか、負債は2倍の20%で増えている。
・何故か
正常値は、GDPの増加と同じ率の負債の増加で異常な事が続いている。
原因は、リーマン危機の後の、対米・対欧輸出の急減からGDPの急落を借入金による設備投資・商業用不動産投資・住宅建設で補ってきたと言う事だと思います。
異常は、企業負債の2425兆円 GDPの183%に当たります。
平均金利6%(2018年)で年間の利払い額は145兆円(GDPの11%)と言う巨額数字です。
日本の国家予算の1.5倍 借りた企業が逆立ちしても払うことができない状況です。
金利が3か月以上払われず、返済もされない借入金は不良債権となります。
表向きは、銀行の不良債権17兆円、貸付金に対する比率は日本並み1.7%
統計も疑わしい、いつも4%台を続ける失業率は都市戸籍の人だけのもの
日本の研究機関の推計でも、不良債権は10倍の17%と控えめに見てもある
実際には、40%(2420兆円×40%=1000兆円)がすでに不良債権とみれる
他にもBIS統計に表れていない、シャドーバンク(高金利商品)の残高900兆円があります。これも不良債権になる。
一例、住宅建設 中国は1年間に、日本の10倍、米国の6倍の1000万件の新築があります。中国の新築は、建設会社、住宅会社が外見を作り、内装は買った人が行います。
18年11月ブルームバーグによると、中国の空き家は、新築の5年分の5000万件あると報道されビックリしたものです。異常
作っても売れない住宅分は、企業の負債のままで、発表される上がり続ける住宅価格の統計は、新築の売り出し価格です。売れた価格でない
2018年の企業負債2425兆円の内、750~1000兆円分がこれ
企業の負債の増え方が、1年に約200兆円なのは、作った住宅に売れ残りがあるため、利払い分の、銀行帳簿内の追い貸しになっています。中国4大銀行の資産規模だけが増える、これってバブル崩壊時の日本の大手銀行と一緒じゃないですか。
結論として中国はすでに、金融危機になっています。しかし、金融危機は、銀行の帳簿上の追い貸しで、「無いもの」とされています。
政府は、今回も金融緩和をして、GDPを減らさないために、貸付金を膨らませ続けます。ですが、債務問題を解決するには、時間も必要ですが、世界の経済をけん引してきた実力はもうない。失われた〇〇年になりそうだし、債務返済の手法として元の切り下げぐらいしか考えられない。中国への投資リスクを考えてみました。
堅い話で申し訳ありませんでした。
最後まで読んで下さりありがとうございました。
2019年3月16日 相場雑感
来週は、FOMC(日本時間3/21未明)を控え重要週になりそうです。英国政府による離脱案、再採決期限が3/20です。3/21 EU首脳会議で何かハードルが高そうな週に感じます。
〇 株価指数
3/15終値、3/8比騰落率、昨年末比騰落率
日経平均 21450 +2.02 +7.18
TOPIX 1602 +1.92 +7.26
マザーズ 923 +2.65 +13.74
日経JQ 3426 +0.73 +6.75
NYダウ 25848 +1.57 +10.81
S&P500 2822 +2.89 +12.59
ナスダック 7688 +3.78 +15.87
ラッセル2000 1553 +2.08 +15.20
BOVESPA 99136 +3.96 +12.80
FT100 7228 +1.74 +7.43
DAX 11685 +1.99 +10.67
上海総合 3021 +1.75 +21.17
ハンセン 29012 +2.78 +12.25
SENSEX30 38024 +3.69 +5.42
RTS 1196 +1.46 +12.25
週間ベースで見ても総じて上昇している。新興国株式の方がパフォーマンスが高い。米国10年債の利回り低下からリスクオンになっている。
昨年末比では、ブラジルBOVESPAが新高値で終了した。世界の株価指数で昨年高値比で小さい順では、ブラジルBOVESPA、インドSENSEX30(-2.24%)、ジャカルタ総合(-3.47%)、NYダウ(-3.65%)、S&P500(-3.69%)、フランスCAC40(-4.16%)
上海総合、香港ハンセン指数が急回復して、日本、ドイツに並んできた。日本の市場の出遅れというか3月決算前の法人の決算対策売りや、3月に入っても外人の売り(3/8現在)5688億円が止まらないこと等需給の悪さによるものが大きい。
〇 株価諸指数
<日本株>
空売り比率 42.3 50.3 47.5
PER 12.50 12.26 11.22
EPS 1716 1714 1783
PBR 1.13 1.11 1.04
BPS 18983 18941 19244
日経平均VI 16.03 19.81 29.32
騰落レシオ 101.84 98.51 77.88
信用評価損率 -16.01 -13.15 -19.21 ※19.3.8現在
NT倍率 13.38 13.37 13.40
外人(週)-5688 -1952 -578 ※19.3.8現在 単位:億円
外人(月)-5688 -4178 -13543 ※19.3.8現在 単位:億円
需給が悪い。空売り比率が高く、いつまで経っても改善しない信用評価損率、買い越しにならない外人の現物買い等です。これでは、上値は取れません。
<その他>
VIX指数 12.88 16.05 25.42
SOX指数 1392 1318 1155
ビットコイン 444481 426901 405992
GOLD(金) 1302 1298 1281
米国株式市場が新高値を狙える水準まで戻しているので、VIX指数(恐怖指数)が急改善している。来週のFOMCへの期待もあるでしょう。SOX指数(フィラデルフィア半導体指数)にも変化が出ており、高値(18/3/12)1445.9に近づきつつあり、これも5Gへの期待でしょう。
ビットコイン、WTI(原油)もリスクオン状態で、かなりの期待買いを感じます。半面、GOLD(金)1302 は、ドルへのヘッジ買いを示していて、ドル信任ばかりでないことの表れでしょう。
〇 為替・債券
ドル円 111.45 111.15 109.65 +1.64
ユーロ円 126.23 124.94 125.38 +0.52
ポンド円 148.18 144.66 139.74 +6.04
中国人民元 16.598 16.533 15.934 +4.17
今週のFOMCでは、パウエル議長が迅速に行動する姿勢を強調するように思う。
① 2019年の成長見通しの下方修正
② 2019年の失業率、インフレ率見通しは、前回通り
③ 中立のFF金利も前回通り
④ バランスシートの縮小については、丁寧な説明がある気がする。
⑤ 不確実性要因に対して、リスク管理の金融政策運営を強調
マーケットの信頼を得ることを目標にして、株式が新高値になるか①の背景である中国の指標に減速の動きがみえ、欧州も経済見通しを引き下げている。追加利上げなどない現実に、思い切って利下げの意見等に言及なら株式市場は大きく反応するが、上記では、上がるだろうか。
米国10年債 2.5871 2.6285 2.6842 -3.62
米国5年債 2.3951 2.4303 2.5178 -4.87
米国2年債 2.4378 2.4610 2.4939 -2.25
日本10年債 -0.034 -0.033 0.003 -
ドイツ10年債 0.084 0.069 0.42 -80.00
英国10年債 1.211 1.189 +1.76
先週の雇用統計で非農業部門雇用者数の伸びが2.0万人で、異常値としてみなし一時的なものと力強い雇用は続くと言い続けるのだろうが、米国債券利回りで、2年債の利回りが目立ってきた。景気の減速から長短金利は逆転するものだが、気配は徐々に来つつある。
米国10年債利回り2.5871%とFOMCでのハト派姿勢をマーケットは織り込みつつあって、ドル円の上値は重い気がする。ひとえに110円割れを示すと、3/21春分の日で日本は休場のため3/22(金)週末の株価は影響を受ける。
今週もIPO(新規公開)が5社あって3/19話題のミンカブ、3/20 ギークスに人気が集まりそうだ。どんどん売買金額50億円超え銘柄が出てきており、今週の新興市場も活況が予想され腕を試す週になりそうです。
株式投資はご自分で決定してください。
最後まで読んで下さりありがとうございました。
また明日
2019年3月15日 米中を考える
〇 相場考
明日は、土曜日で立会は3/18(月)からになりますので、本日は徒然なるままに書きます。
ここ数年、外国株に投資する方々が増えています。確かに、時価総額の増え方も大きくFANG(フェイスブック、アマゾン、ネットフリックス、グーグル)などいい例です。しかしながら2018年は、年末にかけて値下がりしました。
2011年から8年間にわたるS&P 500社の自社株買いは4兆ドル(440兆円)であり、これで時価総額を1200兆円増かさせています。発行済み株式数を減少させ時価総額を高め、経営者はストックオプションを受け取る。これが米国株式値上がりの構図でした。
2018年は130兆円という史上最大の自社株買いがあっても、株価が反応しなかったのは「米国株は高すぎる」と投資家が考え、自社株買い発表銘柄=投資家の買い増加になりませんでした。日本で言えば、日銀のETF買い(2018年は約6.5兆円)みたいなものです。
米国には、36兆ドル(3960兆円:米国GDPの2倍)の対外負債、30兆ドルの株式時価総額(3300兆円)があり、限界まで来ていて 今後金融危機を引き起こす可能性があります。
2019年秋 20%、それをきっかけに20%~40%かどっちか判りませんが、昨年末ぐらいかそれ以上の暴落があるとみています。
貿易赤字も 7962億ドル:18年87兆円と財政赤字 7790億ドル:18年86兆円あって家庭で言えばいつパンクしてもおかしくない状態です。
貿易赤字による海外からの借り入れ 財政収支の赤字は 国債発行によるもので自国で販売できず 半分は海外勢に買って貰っています。
その米国債の発行残 21.7兆ドル(2310兆円:18年) GDPの1.1倍で日本の2倍より遥かに下ですが、議会で決めている政府の債務上限は22兆ドルですから、法の変更が必要です。ねじれがありますので弱点です。
対外債務の危機は、ドル安要因になりますが、それをできない事情があります。そう、半分は海外勢が保有していて、「ドル安」にすると、日本で「円高」になると為替差損が発生し、一斉に売られ、米国の金利が高騰するからです。株価暴落を招きますから、「ドル高」になっています。これが「円高」になる時は、米国株式が「暴落」した時だけです。
結論
①GDPの2倍になった対外債務(36兆ドル:年1兆ドル増加)
②時価総額3000兆円を支え切れるのか
負債の増加により株価を上げ、経済を成長させた米国において、臨界点がいつ来るかだけです。
トランプ大統領就任で、大幅減税で株価は上昇しました。その裏で、財政赤字は増えて、政府負債(国債発行)が増えています。2018年は、株価も上がらず、政府の負債だけ増えました。
リーマン以来の、経済恐慌が、起こりそうです。FRBが意図的に動きますから、多少引き延ばすことは可能ですが、例えば、FFレートを引き下げてつまり利下げに打って出て「自社株買い」を促し一時的に株高を演出するとか。
オーソドックスには、諸悪の根源である貿易赤字の減少です。米中、米欧、日米、貿易協議は難航しそうです。
日米中欧の株価は上値が重いというより、暴落危機が存在するということでしょう。買ってはいけない順番は、
欧州>日本>米国>中国
中国は絶対駄目でかつての日本と一緒で失われた〇〇年になり、米国を超えることは当分、いや出来なくなる可能性高く、中国人民元のデノミも将来的に可能性もありそうので、投資はやめた方がいいし、保有しているなら日本に還流させないとやばい。
米国も怖いけど、下がったところは買いで、日本や欧州も同様に思う。しばらく指数売買より「森より木」の相場が続き、新興市場が賑わう、まだまだこれからですよ。
株式投資はご自分で決定してください。
暗い話で申し訳ございませんでした。
最後まで読んで下さりありがとうございました。
また明日
2019年3月14日 サーバーワークス大人気
〇 新興市場
マザーズ 932.29 -7.41 1355億円
日経JQ 3415.61 -3.銘柄67 616億円
本日は、両市場合わせて1971億円と活況の内に取引終了しました。
本日JQに上場したエヌ・シー・エヌ(7057/JQ)は、公開価格 800円に対して 初値 1214円(1.51倍)終値は1100円で終了した。売買金額 36億円
昨日上場したが、値が付かなかったサーバーワークス(4434/マ)は、公開価格 4780円に対し、初値 18000円(3.76倍)終値は19450円で終了した。売買金額 103億円
高値 19810円 安値 18000円 発行済み株式数 169万株 時価総額 328億円 EPS 184.62円 PER 105.35倍 BPS 947.34円 PBR 20.53倍
昨日、奮発して15000円で試算したけど、初値 18000円 終値 19450円 は想定以上の人気だった。Kudan(4425/マ)が公募比 3.76倍だったのでぴったし3.76倍でした。その後のKudanの動き 初値14000円→安値10160円→25160円を考えると、これも利益確定を熟した後、一段高コースになりそうだ。※Kudanの3/14 PER 1495.67倍 PBR 168.35倍
3/14取引終了後、昨日のオンコリスに続き、アンジェス(4563/マ)に信用規制(委託保証金率50%のうち現金20%)が出た。また3/12 ライトアップ(委託保証金率50%のうち現金20%)から3/15より、信用強化で(委託保証金率70%のうち現金40%)と矢継ぎ早に強化が出た。
本日から規制強化のオンコリス(4588/マ)は、3800円 -465円(-10.90%)と取引所に敬意を払った形で終わった。同じく2次規制のライトアップは厳しそう。
1次規制は「買い」と言われているのでアンジェスはどうだろうか。そうは言っても経験則だが、過去大相場を出したガンホーやミクシィも委託保証金率80%のうち現金50%になっていました。いくら規制しても上がる株は上がるので、可能性がない訳でもない。
・売買金額50億円超え銘柄
アンジェス (4563/マ) 1198円 -19円 336億円
オンコリス (4588/マ) 3800円 -465円 136億円
✫サーバーワークス (4434/マ) 19450円 103億円
Nuts (7612/JQ) 187円 -33円 85億円
✫カルナバイオ (4572/JQ) 1300円 +180円 83億円
本日は5銘柄(バイオ3銘柄、Nuts、サーバーワークス)うち初登場銘柄です。連日、初登場銘柄が出ています。くどいですが、目先の天井か大相場へのサインです。
全市場でストップ高は9銘柄でした。カルナバイオ、窪田製薬等でした。
全市場で新高値は39銘柄と結構多い。ラスクル、オンコリス、リンク、ワークマン、Nuts等
〇注目株
個人的に、米中貿易協議とは名ばかりで、共倒れ2国と思っています。中国などは全人代でGDP成長率6.0%~6.5%と言ってて、減税等日本円33兆円らしいですが、線引きが見えてこない。6.5%→6.0%から6.5%なのか巷で言われている1.64%やマイナス成長をプラスにするのかさっぱり判らない。
6.0%~6.5%は好意的に考えている方々の勝手な思い込みで、中国は破たんしていると言った方が妥当。もちろん債務問題、住宅バブル崩壊で金融恐慌状態を表に出していないだけで貿易相手国の数値から逆算すれば納得できます。
米国も中国も金融政策や減税、公共事業等小出しに発表し経済対策を立てますので実態が見えにくい。米国も債務が問題で、中国の次に駄目になるので秋頃には実態悪が出てアウトになる。リーマン時と一緒で、最後まで表に出ない。米中金融恐慌とみています。
現在は、何も起こらないように逆に上がる予想すら出ています。株高はない、いづれ暴落するでしょう。今年は、それまで新興市場銘柄で楽しみましょう。
5Gもいいけど、世界的な株安に巻き込まれる可能性もあるので、前半戦総力でバイオ、防衛、ソーシャルゲームに注目してください。
本日、売買金額50億円超え銘柄になりましたカルナバイオをみてみましょう。
カルナバイオ (4572/JQ) 1300円 +180円 83億円
チャート画像
高値 1910円(18/3/29) 安値 815円(18/12/25) 発行済み株式数 1020万株 時価総額 132億円 EPS -167.00 PER ‐ BPS 86.83円 PBR 14.97倍
テクニカル
ボリンジャーバンド +2σ 1219円 +3σ 1295円 +3σ 超え 確率2%の世界に位置しています。パラボリック SAR 996円 本日5営業日ぶりに陽転しました。 RCI 11.67
3/13 関節リウマチ治療薬「BTK阻害薬」について、中国で特許を取得したと発表した。がん、リウマチ、アルツハイマー病等の治療薬を研究するバイオベンチャー。
現在、平成29年7月10日 発行の新株予約権の権利行使(1022円)の相場だとみています。16回が93万株、17回が46.5万株の促進相場が続いています。バイオ創薬各社は赤字の垂れ流しで新薬の成功以外に道はありません。自己資本を増やすには、新薬を成功させるか転促で自己資本を充実させるかのどちらかです。
2013年当時も新株予約権をはこうしている企業が多く、転換促進相場になりました、今回も同様で、新株発行後は、上値が軽くなりマネーゲームが酷くなります。新株予約権の条件と権利行使を確認しながらバイオ相場は角地すると思います。
今年のバイオ相場は大きいとみています。
株式投資はご自分で決定してください。
最後まで読んで下さりありがとうございました。
日本一ソフト(3851/JQ)1967円+149円が1年ぶりの高値を付けました。ゲーム株も気になっています。
また明日