2019年2月2日 相場雑感
一週間を振り返り、経済は生き物だと実感しています。明日は、節分で旧暦の大晦日、2/4は立春でお正月です。テレビで「新年おめでとう」とイベントやっているのは沖縄ぐらいかな。明日は、甲(きのえ)=東北東向かって恵方巻でも食べて邪気を払ってください。
〇株価指数
2/1終値、1/25比騰落率、昨年末比騰落率では
日経平均 20788 +0.07 +3.87
TOPIX 1564 -0.09 +4.72
マザーズ 886 -8.41 +9.14
日経JQ 3376 -0.16 +5.17
NYダウ 25063 +1.32 7.44
S&P500 2706 +1.57 +7.97
ナスダック 7263 +1.38 +9.47
ラッセル2000 1502 +1.29 +11.38
BOVESPA 97861 +0.19 +11.35
FT100 7020 +3.10 +4.34
DAX 11180 -0.90 +5.89
上海総合 2618 +0.63 +4.99
ハンセンH株 11063 +1.75 +9.28
ハンセン 27930 +1.31 +8.07
SENSEX30 36469 +1.23 +1.11
RTS 1211 +1.61 +13.61
今週は、イベント週でしたが米国株式堅調で世界のベンチマーク(+1.5%前後、昨年末比で+8%前後)はこれぐらい。日本は、サンバイオショックでマザーズ週間-8.41%であるが、それ以外(日経平均、TOPIX、日経JQ)は健闘している。
昨年末比では、原油高でロシアRTS +13.61%、米国小型株指数ラッセル2000 +11.38%、今週末も新高値 ブラジルBOVESPA +11.35%でした。ブラジルは世界のファンドの買いではないだろうか。ファンドの買いは値動きの良さからで、高値圏を意味しているので要注意。
先進国の株式市場は伸び悩み、新興国の株式市場は戻りが大きいのは、米ドルのドル安が関連しているように思う。さらにドル安が進むと、先進国の株価指数は下落する。2月は為替に注意が必要だ。
〇 株価諸指数
< 日 本 株 >
空売り比率 45.3 41.2 47.5
改善中でが、目に見えてというほどでもない。10/23高値50.8を伺う展開でもない。
PER 12.04 12.05 11.22
12/25安値 10.71みたいなことはないが、欧州辺りからみて高く米国より低い程度で格別割安とは言えない。
PBR 1.10 1.10 1.04
12/25安値 099倍は現時点で売られ過ぎ、BPS2/1現在 18898円だが収益が落ちて来れば、純資産の取り崩しもあるだろうから下値の参考程度でいい。
日経平均VI 18.35 19.54 29.32
徐々に恐怖指数は沈静化しているが、マーケットが下落すれば指数は上昇する。
騰落レシオ 105.19 86.74 77.88
12/25安値 65.64から2/1は105.19、120超えは加熱の指標なので売られ過ぎが是正されつつある。
信用評価損率 -13.33 -14.34 -19.21
1/25現在であるが、信用取引利用の投資家はやはり損失が大きい、サンバイオも加わり下げに転じると重しになる。正常には程遠い含み損を抱えた状態でありやはり-10%を切ってこないと元気が出ない。
NT倍率 13.29 13.26 13.40
日経平均/TOPIXで、統計的に12.80ぐらいが適正だと思う。12.80倍×1564(TOPIX)
=20019円 日経平均は770円ほど割高と言える。一部の値がさ株で割高になっている。
外人 1201 -542 –3263
1/25週現在で1201億円買い越してきた。継続すれば大きな上昇要因になる
1月は -2246億円 12月は -13543憶円とまだ買戻ししているとは言えない。
< そ の 他>
VIX指数 16.14 17.42 25.42
恐怖指数は鎮静化してきた。パウエルFRB議長のFOMCコメント等で、利上げ停止、資産縮小を急がない発言で株式は落ち着く。
SOX指数 1287 1281 1155
フィラデルフィア半導体指数は、12/27安値1066から大幅上昇、3/12高値1445に対しての方が可能性高くなってきた。戻りだけかも知れず様子見。
10/3高値76.90から大幅下落しており、世界経済のけん引役である中国、インドの輸入量が減っているので懐疑的にみている。そうは言っても原油価格が上がれば、NY株式高、欧州株高なので悪いことではないが、現状信用していない。
GOLD(金) 1322 1302 1281
こちらの強含みの方が信頼できる。米ドル不安から代替と言えば金である。昨年1/25高値1365奪回の方が自然だ。金鉱株も一考。
結論として、FOMCでハト派発言が出て、利上げ休止に加え、保有資産縮小ペースの減速まで視野に入ったことは、ドル金利の上昇抑制や低下を通じたドル安要因になる。緩やかな急激な局面局面で違いは出るが、ドル安円高基調は間違いないようだ。
100円を上回る円高は現在のところないだろうが、110円を超えるドル高は有り得るのだろうか。世界経済の減速がはっきりしてくる秋以降は100円を超える円高がないと断言できるだろうか。
株高に半信半疑なのは世界中一緒で、SOX指数が急上昇しても半導体株の売り場だと考える投資家も多い。中国は持つのか、皆さん全人代で大幅な財政出動があって中国経済は大丈夫という声も聴きますが、リーマン時と違って負の遺産(膨大な負債)になっている中国に今回の危機は乗り越えられるのか疑問です。
株式投資は、「森より木を見よ」の相場観で臨む必要があるのではないでしょうか。右下がりの相場ほど「売り」のタイミングが取りにくく、気付けば「泥沼」に入っているケースも多く、撤退するチャンスは平等にあるのですが決断できないために地獄を見る。
そんな中でも、株式投資で勝者になる投資家はいます。3%の勝者と97%のデンタルクリニック(敗者)に分かれます。その勝者になりましょう。長期逆張り投資の腕を磨き10倍高(テンバガー)銘柄を発掘しましょう。
株式投資はご自分で決定してください。
最後まで読んで下さりありがとうございました。
また明日。