2019年2月3日 今週の相場
今日は、節分です。元来、季節の移り変わるときを さし、立春、立夏、立秋、立冬の前日でした。太陰太陽暦では、立春を年の初めと定めたので、立春の前日すなわち大寒の最後の日を特に節分として重視した。したがって節分は太陰暦の大晦日にあたり、その夜を年越しといってひいらぎ(柊)の枝にいわしの頭をつけて門戸にかざし、また日暮れに豆まきをして追儺(ついな)厄払いを行う習慣があります。明日から立春で何か明るい気分になります。
〇 為替
ドル 109.46 109.53 109.65
ユーロ 125.40 125.00 125.58
ポンド 143.29 144.57 139.74
ロシアルーブル 1.6708 1.6590 1.572
南アランド 8.2079 8.0402 7.6147
ブラジルレアル 29.914 29.038 28.245
先進国通貨では、為替は動いていない。新興国、資源国通過高になっている。昨年末比で、ロシアルーブル +6.28%、南アランド +7.79%、ブラジルレアル +5.91%になっている。それはそれで資源高で理解できるとして、今後はどうかを予想してみる。
ドル円は、日銀が追加緩和を実施したとして、2016年1月、マイナス金利政策導入決定後、株安・円高を招いており今回も同様の可能性が高い。最近の日本の予想実質金利(=名目金利-インフレ期待)はほぼ一貫して上昇している。インフレ期待の低下が著しい。原油価格の低迷など代表格である。日米通商協議もあるので円高懸念が再燃する。約7兆円の対日赤字(2017年暦年実績)の削減に向け、米政権が輸出削減を求めそうで、自動車輸出の数量制限も考えられる。
季節性の円高もあって、2月に限ってみても、過去5年間に内、2015年を除く4年間において、ドル安円高が進行している。12月日銀短観によれば、大企業・製造業の2018年下期の想定為替レートは、109円26銭である。これらを考えると、円高派あっても110円を超える円安は望み薄に思える。3月上旬まで円高に注意が必要だ。
ユーロは、経済指標の改善が弱く現状維持で、強い数値が出て来れば徐々に強くなっていく。中国人民元は、米中通商摩擦の期限(3/1)に向かって何らかの合意がなされて延長になりそうだ。中国からの輸入約2000億ドルに対する制裁関税引き上げ(10%→25%)が回避されるのではないかの期待が、人民元相場の下支え要因になっている。
〇 債券
日本10年債 -0.012 -0.003 0.003
米国10年債 2.6842 2.7585 2.6842
米国5年債 2.5033 2.5992 2.5178
米国2年債 2.4019 2.6063 2.4939
ドイツ10年債 0.166 0.193 0.42
英国10年債 1.248 1.305 1.19
米国の実質FF金利は(=FF金利ーインフレ率)15年12月以降の9回の利上げを経ても、依然として潜在成長率を下回る金融緩和の領域にある。米国の景気後退論は時期尚早であり、米国経済は底堅い。米中摩擦を考えると、昨年に比べ米経済は減速すると言える。今週に入り、10年>5年>2年と景気後退がノーマルな金利に戻った。当面は、パウエルFRB議長に手腕を託そうではないか。
読みにくい文章でお疲れのことと思います。
最後まで読んで下さりありがとうございました。
今週は、戻り相場の継続と円高への備えで「森より木を見る」相場
また明日。