2019年2月17日 今週の相場
今日は寒かった。風が強く体感気温が低く感じました。1978年(昭和53年)、非公式の日本最低気温マイナス41.2度を記録。これを記念し、北海道幌加内町の「天使の囁きを聴く会」が制定し「天使の囁き記念日」となりました。
天使の囁きとは、空気中の水蒸気が凍ってできるダイヤモンドダストのことです。細氷(さいひょう)とも言います。朝日に照らされキラキラ舞ってキレイと言われますが、個人的にテレビやネットで見るぐらいで実際には見たことありません。
〇 株価諸指数
<日本株>
空売り比率 44.8 48.7 47.5
PER 12.05 11.64 11.22
EPS 1734 1746 1783
PBR 1.11 1.08 1.04
BPS 18829 18827 19244
日経平均VI 18.64 19.81 29.32
騰落レシオ 103.59 104.55 77.88
信用評価損率 -15.95 -15.00 -19.21
NT倍率 13.25 13.21 13.40
外人(2/8週)-1536 -1294 -3263
外人(2月)-1536 -3540 -13543
昨年末比では、改善途中にあります。信用評価損率の改善が鈍いことから戻り売りが出易い。外人も、現物は週単位でも月単位でも、昨年12月 1兆3543億円売り越しから今年に入り売りが止まった程度で、買ってきません。取引の60%~70%が外国人取引だけに厳しい。
PERは、高値 15.81(18/1/23)現状EPS 1734円×15.81=27414円
PBRも、高値 1.38(18/1/10)現状BPS 18829円×1.38=25984円
PERに関しては、20年3月期の業績が悪化するとみている。EPS1734円に信憑性がない。
PBRに関しては、経営効率の改善、つまりROEが米国企業の半分程度、内部留保ばかり増やしてM&Aに力を入れない、自社株買いの規模が小さい等あっていつまでもPBR1.0倍つまり解散価値から大きく脱却できない状況が続いています。
<その他>
VIX指数 14.91 15.72 25.42
SOX指数 1351 1302 1155
WTI 55.79 52.71 45.41
GOLD 1324 1318 1281
VIX(恐怖指数)は、年末 25.42→14.91ですから米国人は楽観的なのでしょうか。
SOX(フィラデルフィア半導体指数)は、高値 1445(18/3/12)に向けあと94ポイントです。高値抜けは、ナスダックの主力銘柄(インテル、TI、AMD、マイクロン、アプライドマテリアルズ、ザイリンクス、エヌビディア等)が多いことからナスダックの高値更新もある。
WTI(原油)も、安値 42.36(12/24)から+31.76%上昇しており、まだ上がるのか判らないが、少なくとも昨今のNYダウの上昇に大きく寄与していることは間違いない。30銘柄のうち石油株はシェブロンとエクソンだけであるが、原油高、金利上昇、周辺銘柄を加えるとかなり貢献している。
GOLD(金)は、高値 1365(18/1/25)に向けじり高を続けていて、何れ高値を奪回する。米国上場の産金銘柄は、年末安も関係なく高値付近や高値更新をしている。
〇 米国主要銘柄
3Dシステムズ 13.68 12.73 +34.51
エーベイ 36.58 35.26 +30.32
マイクロン 41.99 38.58 +32.34
ネットフリックス 356.87 347.57 +33.33
セルジーン 90.69 87.91 +41.50
ストラタシス 28.29 25.94 +57.08
USシリカ 14.44 13.07 +41.85
ザイリンクス 119.31 113.69 +40.08
サイバーアーク 101.05 88.97 +36.30
ユナイテッドレンタルズ 134.86 126.29 +31.53
スクェア 75.62 73.40 56.09 +34.82
スプランク 136.25 130.89 +29.95
バイオ、3Dプリンター、半導体、原油関連、5G、ハイテク、サイバーセキュリティ、キャッシュレス関連、公共事業関連と幅広く買われている。
米国株式は、赤字やPER 100倍、PBR 20倍以上とか普通に買うので、日本の新興市場と同じで成長=売上でしょうから株価の位置と決算が重要になります。買われ過ぎに要注意。
〇 新興銘柄
2/15終値、2/8比騰落率、昨年末比騰落率
オイラ大地(3182/M) 1875 +18.67 +3.08
オンコリス(4588/M)1753 +37.60 +69.54
ベルトラ (7048/M) 1113 +22.71 +123.49
ラクオリア(4579/JQ)1761 +37.79 +63.51
メルカリ (4385/M) 2841 +15.72 +54.23
Kudan (4425/M)15130 -19.56 +43.14
アンジェス (4563/M) 659 +8.57 +81.54
GMOペパボ (3633/JQ) 6260 +6.10 +61.76
はてな (3930/M) 3985 +2.71 +47.50
サンバイオ (4592/M) 2730 -13.47 -66.34
1/15以降、2/15まで売買金額50億円超え銘柄銘柄は、17銘柄誕生しました。いつも通りですが、売買金額50億円超え銘柄は目先の天井か大相場へのサインである。17銘柄は昨年末比平均+32.22%上昇しており、1銘柄のみ昨年比大幅マイナスでした。もちろんサンバイオです、変な話になりますが、それを省けば+39.96%になっています。
トップは、ベルトラで昨年末比 +123.49%で最下位はサンバイオ -66.34%です。先週末50億円超え銘柄になったオイラ大地 +3.08%も含まれます。17銘柄から2倍、3倍、5倍、10倍(テンバガー)が出るかもしれません。
17銘柄を昨年末比で再確認すると
オイラ大地(3182/M)+3.08%
エコモット(3987/M)+32.01%
サンバイオ(4592/M)-66.34%
UUUM (3990/M)+41.18%
オンコリス (4588/M) +69.54%
ベルトラ (7048/M)+123.49%
ハーモニック (6324/JQ)+26.25%
エヌピーシー(6255/M)+16.67%
ラクオリア (4579/JQ) +63.51%
サイバーダイン (7779/M)+45.15%
BBタワー (3776/JQ)-0.35%
トレンダーズ (6069/M)+11.83%
メルカリ (4385/M)+54.23%
JIA (7172/M) -0.65%
アンジェス (4563/M)+81.54%
UTグループ (2146/JQ)+31.91%
確かにバイオが目に付きますが、第4次産業革命の銘柄、世界に打って出ているメルカリ、代替エネルギー・太陽光発電のエヌピ-シー、ユニークな企業が多いので、チャートや決算を分析しながら売買をして下さい。
短期順張りが多いだけに、買うポイント、売るポイントが重要になります。今後も時代のニーズで新しく50億円超え銘柄も生まれてきます。決算悪でも50億円超え銘柄になりますので取捨が大事です。
今週も、2/20 1月のFOMC議事要旨が気になっています。英国のEU離脱問題は結論出ないでしょうから欧州はドイツZEW、Ifo期待指数の方に目が行きます。米国は、米中通商協議ですが、安易な妥協もないでしょうから好材料は期待し辛い。期待感から買っている相場なので反動があるかもしれない。ドル高=円安の流れがピークアウトの可能性もあるので注意が必要。米国は楽観し過ぎ、楽観からピンチが来ることも多い。
明日からですね。森を見るより木を見よ
マーケットの息吹に気を懸けろ
また明日。